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プロの目Q&A

Q25 シンコールブランドのマニエラ®というレザーで頼んだ所、似ている他社レザーを奨められましたが、違いはどこにあるのでしょうか?

Q25 シンコールブランドのマニエラ®というレザーで頼んだ所、似ている他社レザーを奨められましたが、違いはどこにあるのでしょうか?


Answer: 海外製で137cm巾の偽物が出回りました。 分子レベルでチェックできる赤外線分光試験器で調べたところ、弊社のものではありません。 また、その成分分析から、海外メーカー名も特定できました。 マニエラ®は弊社が所有する意匠で、標章登録もされている完全オリジナル商品です。 色もマスターズプルーフという基準で、IDC(株)の社長兼企画本部長が認めた色以外は、別注すら作ることができない厳格な管理基準が設けられた商品です。 その商品のコピーですから、コピーする方も厚顔無恥。 ちなみに、本部長が、偽物の配色をみただけで、此れはコピーだと断定しました。 つまり、配色には本部長独特のマーケティングを反映させた癖があり、デザイン以前の真似だというのです。 さらに、意匠も同じですし、販売もマニエラ®の変わりとして奨められたわけですから、完全にコピー品です。 コピー品は差し止めた後に焼却処分という習わしに従い、弊社では使用しているユーザーの方々に直接、コピー品である旨を順次お知らせいたします。 ユーザーさんは知らずに使われているケースが多く、椅子やソファを販売した先にたいして信用問題に発展するようです。 今時、まさか、資材の卸売という日本の製造メーカーにとって重要な機能を担う会社、それも日本人が率先してコピーレザーを販売する実態に驚愕しております。 そんな資材屋から買う、日本の製造業の生き残りに全力を挙げている人たちが、偽物に加担しているとは思いたくありませんが一部では事実です。 椅子業界の発展には、コピーを使用しない態度が重要です。 販売している卸には、善処して頂かない限り、最終ユーザーさんから、入替えとその間の保証、及び、運賃搬入費を請求されると思います。 一件一件、時間を掛けて説明に周りますので、時間がかかると思いますが、それだけ訴訟が長引くことになります。 コピーするような会社に、訴訟に耐える体力があるのか疑問ですが、日本でも意匠が評価される世の中に代わる中で、見過ごすわけには行きません。 尚、コピーを製造していた海外の製造メーカーとはもう製造しない、販売しないとして合意しています。 他メーカーに作らせるというイタチゴッコですが、新たなコピーする海外メーカーともその都度協議に入っていきます。 私ども名古屋のシンコー㈱は海外レザーメーカーに技術やデザイン指導をしているので、多くの海外レザーメーカーの配合を把握しています。 直ぐに交渉できる経路があるのです。 皆様には、くれぐれも、偽物・コピー品を使用されないようにご注意ください。

IDC(株)&シンコー(株)

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