Q25 反毛繊維とは何ですか? エコ商品や環境商品でしょうか?
A25 毛七(けしち)のことですね。 再生した毛を70%、その他の繊維を30%で紡績して、再利用する糸の事。 エコです。 我々の所在地、毛織物の産地である尾州の紡績では、70:30で、2種類のワタを混ぜて撚る、混紡糸が古くから伝わっています。 毛七が先なのか、紡績設定がそれで、再生糸も70:30になったのかは定かではありません。 兎に角古くて、典型的な混率で、我々尾州では親しみ多い、当たり前の混率です。 今では、毛である必要もなく、70:30である必要もありません。 エコがうたえる”勿体ない”対策であれば反毛繊維として扱う様です。
*反毛(はんもう)繊維は、余った糸やクズ繊維、又は、古着をばらして、ワタに戻して、そこから糸を作りなおす、”もったいない”を解消する繊維です。 資源の乏しい太古から、農民が無駄なく、節約して生きていた時代から存在。 今日では、紡ぎなおす服で、子供の服を自分の手でリサイクルする家は皆無でしょう。 カーペットの下に敷くパンチ(フェルト)など、これらを一部材料にしてます。 製造の現場では、ずっと再利用されてきましたし、それがエコだという切り口で、エコ商材として取り上げられ、彼此20年でしょうか。 ブームが去っては戻る、その間は見放される反毛繊維。元々車にも緩衝材や吸音材として使用されており、国内需要があった時はそれで済んでいますね。 唯、あらゆる製造が国内から消えて、様々な材料でバランスが崩れてしまう流れの中。 エコと取り上げる以上、責任をもって採用願いたいものです。 製造に携わる人は、もったいないので”当たり前”にやるべきことであり、エコ行為という感覚は薄いのが実態です。
そもさんせっぱ とは、コスト重視の時短用Q&A。 ぶっきらぼうでも誤解を恐れず、3行でお応えしているチャレンジ企画です。
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