Q3 お勧めは？
質問例： お勧めの張材は？
Answer: これは又、此方任せの質問ですね。 一方的で良いのですか？ お家、待合室、ロビー、おもてなしの飲食店なら、当然、断然、布 テキスタイルです。 座っていて一番心地悪いのは、ムレなのです。 エルゴノミクス的な工学は、その次の話。 ムレを解消しないと始まらない。どんなに座りやすくても、ベトベトでは問題です。布は本革、レザーと違い、吸放湿性能（単純に通気）が高いですから。汚れより、優先するべきは、おもてなしですからね。 長持ちなのは、モケット。 これは歯ブラシのように、繊維が立っている状態で、その上に座るから、織物の地のイタミが少ないわけです。 とても残念ですけど、最初から毛倒れしている部分が、色が違って見えます。 使っている内に、馴染むんですけれどね。 それを傷だと納入先や設計の先生の、特に若い方が言い出して、収めた後にクレームみたいになるので、市場で売りたくない商材の一つになっていきましたけど、よくその性能を知っている飲食経営者の方は、間違いなくモケットを選びますね。有名なコメダコーヒー店など、全部モケットですから。喫茶店のお客様の要望を実現していらっしゃると思います。モケットは歯ブラシ状に毛が立っていますから、汚れても乾燥させてブラッシングすると取れやすいですしね。メンテナンスが楽なんです。 居心地が良くて、丈夫で長持ち。 レザーは長時間座っていると、布よりムレますから、回転のよいお店向けといえます。寧ろ、早く回転させるというかですね。汚れにくいというより、目立たないというのがレザーでしょう。張材の他、ウレタンですが硬さは、60~80が一般的です。ウレタンも熱を持つ要素なので、ムレ解消する工夫があるといいですね。 低反発の殆どは、熱をため込むので、表面よりも中やバネ面に使う方が隠し味が効いてきますよ。ウレタンの下のバネの代わりに、フィッツという弾性糸で織り上げた布を使うと、すわり心地が格段に良くなり快適です。 高級な椅子では、バネの代わりにこのフィッツを使いますから。 それから、柄の織物は糸を浮かせて柄を作っているので、一般的に平織より弱いのですが、柄の椅子はやっぱり、高級感があって良いですよね。細い糸で沢山糸が打込んであるものがいいです。単純に重量が重い物が良いものですね。ちなみに、弊社の柄物は重すぎて怒られます。 同業のトータルインテリアなんとかの柄物はスカスカで軽量ですから、同じ値段であっても、価値が違いすぎますね。無地で満足するのは、どうかなと思います。 是非、満足度の高い、柄を検討してください。
解答者： IDC（株）企画開発部 まとめ