お知らせ

他社中国製ノンフタル酸PVCにて臭素検出

弊社に持ち込まれた他社新サンプル帳のRoHS試験にて、基準範囲ながら臭素が検出されました。 (弊社は、物性が心配になるような海外製PVCを無料でRoHS試験を行っています。 多くが持ち込まれ見地を出しています。)

Q ノンフタル酸というが、試験してもらえませんか?

A ノンフタルの試験は、ガスの検査となるので、公的機関でお願いします。 とりあえず、RoHS試験なら30分位で、できるので、其れだけでもしておきましょう。

Q 役立つのですか?

A 中国製の場合、必要ない物質が検出されると、大体ノンフタルの保証は出来ませんから、大方の目安にもなりますよ。 安く作る為に、USED材料を混ぜてしまうんです。 混ざると判りませんからね。

A 結果は 臭素が微量ながら出てしまいました。 この工場で臭素を使っており、どこかで混ざってしまうのでしょう。 管理の悪い工場ですね。 臭素は難燃剤に使用されることがありますが、我々のPVC工場では使う必要のない材料です。 過去の例では、中国の古い電線などの被覆PVCを剥がした安価なPVCを混ぜてしまっている場合に、多く検出しています。

臭素は、RoHSで禁止されている物質で、普通使う必要もない難燃剤で、なぜ使うのか理解できないような代物です。

基準値内だから良いではなく、この場合、臭素を使っている工場の臭素が混ざってしまったと推測される点で、問題があると判断します。 臭素が混ざれば、フタル酸も混ざるだろうと考えるのが妥当だからです。

実は、このPVCがノンフタル酸とうたっているところに問題があります。 臭素よりも工場内に浮遊しやすく、しかも混ざりやすいのがフタル酸の特徴で、工場はこの隔離にとても難儀するのです。 臭素でも混ざってしまうということは、フタル酸はモット高い確率と量で混ざることが推測されます。 この工場でフタル酸を使用している場合、コンタミネーション(意図的に入れなくても、基準値以上に混ざってしまう。)しやすいという意味です。 この商品は、全ロット、最低9部位で、継続的なフタル酸検査が必要だと判断します。 購入予定しているメーカーに相談してください。 弊社では、3Pフリー、6Pフリー商品やDOTPという規制されない可塑剤を使った商品がありますので、そちらも合わせて参考にして下さい。

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