プロの目Q&A

Q34 ウィルスを抑制したり、死滅させるレザーやテキスタイル、織物はないのですか。スプレー等でメンテナンスせずにウィルス対策をしたい。

Q34 ウィルスを抑制したり、死滅させるレザーやテキスタイル、織物はないのですか。スプレー等でメンテナンスせずにウィルス対策をしたい。


Answer: あります。 無機または、無機と有機のハイブリットタイプの抗ウィルス剤を添加することで、その機能を持たせられます。 過去も現在も、試作が終わっており、実際にウィルスが破壊されたと思われる不活性値がデータで、継続して検知されています。

しかし、当社のブランド・コンプライアンスに通りません。 現段階で、ウィルスを何らかのスプレーで破壊し拭きとるのが慣例であり、必要時に、かつ一時的効果で十分に対応できていると考えます。 其れこそが、最も正しい、ウィルス対策だと認められている方法です。 レザーやテキスタイルにおいては、次亜塩素酸対応およびアルコール対応で十分であり、必要以上のコストを掛けずに商品改良で対応できています。 他社のレザーではクレームになる程ボロボロなのに、シンコーのレザーであれば、そうした事故を起こさず安心という認知が正しいのは、長期でお使いになっている皆さまの方が詳しい筈です。 ロングライフ設計なので、年あたりのコストが最も安いレザーともいわれています。

それで何の問題もない中で、ウィルスに過剰に反応して、ウィルスを常時破壊する強いレベルのモノに人が座って、常時触れていてよいものなのか? ウィルスが変性してしまうのを助長しないか、その切っ掛けを増やさないか? 本当に、そこまで必要なのか? 良く考えて対応すべきではないでしょうか。 社内においては、議論はとても短く簡潔に結論づけられています。 ”コンプライアンス上、誰でも購入できる自社ブランド品としての販売は認められない。 それがユーザーのニーズというなら、ユーザーの認識を変える営業活動に力をいれるべきだ。”

本当に必要な人は、抗ウィルス手袋をつける用途であり、そうした場は、菌類やウィルス類に対し、周辺備品や機器類のメンテナンスがしっかりされています。 変性への考えもしっかりしています。

そうは言っても、資材屋である私共の価値観が正しいなど、押し付けて良い訳はありません。 以上をご理解いただき、お客様のブランドで(弊社からのOEM)、供給要請があれば、当然、製造し供給いたしております。 尚、お客様ブランドでありますので、あらゆる試験コストはお客様のご負担となりますので、ご了承ください。 *確実にウィルスを破壊する商品として出荷する為には、材料、加工途中、最終商品、常時試験が必要だと考えます。 コロナの驚異がある今は、そのプロセスを踏まないウィルス対策品で良い段階ではありません。

シンコーのブランドとしては、現在、瞬時に殺すような強いレベルのウィルス対策品ではなく、普通の抗菌仕様と同じく、機能を弱めたタイプのレザーについては、弊社の在庫品用で製造中です。 データも揃ってきています。 他社の心無い”対応できます”と違い、弊社では誰もが安心して使える商品供給を目指しておりますことをご理解ください。

今後も、必ずしも、特定のニーズが正しいわけではない、このスタンスで椅子産業に携わる所存です。

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